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最後のもみじ

(姫沼)

2001年10月25日  ニコンFA    70-210ミリ

 もみじは風で一つまた一つと落ちて生きます。
「まだ、赤く輝いているのに、なぜみんな散り急ぐの」
 そんな声が聞こえてきそうです。
「輝いているうちに散れるのはいいほうなんだよ。みんな、茶色になっても木にしがみついているんだからね」
 そういう私は実は茶色になっても黒くなっても醜態をさらしながら必死に木にしがみついているでしょう。これも一つの生き方なのですから……。