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2010年01月10日
花見山で考えたこと
捨てられた老人
雪とロウバイの美しい花見山。
わたしがそこで見たのは老人、弱者切捨ての「楢山節考」の世界でした。
投稿者 kiki : 2010年01月10日 14:13
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コメント
kikiさん こんばんわ
お話しの事、僕も同感です。
はっきり言って、後期高齢者にとって、負担はますます増えています。
我が家を例にとってすみませんが、我が家では妻が身障者で、僕はサラリーマン。ばあちゃんの面倒を見るには物理的に無理がありました。
一昨年の冬まで、実家のばあちゃんのことは、普段はホームヘルパーさんにお願いして、僕が毎週楢葉町まで通って面倒みていました。
やむを得ず町の特別養護老人ホームに入所希望を出して、一年後に入所が認められました。これは90歳を越えた高齢ということで判定されたようですが、それでもかなりラッキーな方です。
僕は、福島市、保原町、伊達市、富岡町、双葉町と、ありとあらゆる施設を駆けめぐって入所希望をだしていたのです。
都市部では、100人待ちはざらで、高額な有料老人ホームを選ばざるを得ない人も多いのです。
そして、後期高齢者の医療費負担は増加するばかり。
これからも後期高齢者の医療費自己負担額を上げようという動きがあるようです。
すなわち、老人は長生きするなと言わんばかりですね。
でも、家族に高齢者をかかえている方は、皆さん長寿を願っています。
なにか、血の通った高齢者行政が見えてこないですね。
僕だって、本当はばあちゃんと一緒に暮らしたい!!!
だけど、妻がリウマチで身体が不自由で、物理的に無理なので、故郷の特老にお願いしているのです。
せめてもの償いに、毎週ばあちゃんに会いに行っています。
もっと老人を大事にする国になってほしいですね。
今の現状では、福祉国家とはいえませんね。
アメリカ的なグローバル経済に支配された弱者切り捨ての国ですよね。
投稿者 やまがっこう : 2010年01月10日 19:00
>やまがっこうさん、ありがとうございます
高齢者の方が何かの病気で入院したとします。
今まではある程度長期間入院も可能だったのですが、今の制度では病気がちょっとよくなるとすぐに退院させられてしまいます。
病院にも介護施設はありますが、要介護認定がないと入れませんし、こちらも順番待ちで入れたとしても3ヶ月が限度です。
家族はその3ヶ月のうちに次の施設を見つけなければなりません。
現在の介護制度では在宅介護が基本でヘルパーさんが必要に応じて訪問するということになっていますが、そもそも家族の方はそれぞれ仕事をもっていますので、一日中付き添い介護するのは不可能です。
特別養護老人ホームに入るには、都市部では何百人待ちが普通で、しかも入所対象者になるにはいろいろな条件がつきます。
やっと順番がまわってきた頃にはもうこの世にはいないということになってしまいます。
有料老人ホームは入所時も入所後も高額な資金が必要で、一般の方ではまず無理です。
後期高齢者制度という医療費引き上げの手段も問題です。これは公約の通りすぐ廃止すべきです。
でも今のご老人の方はまだ家族が介護という意思があるからまだいいです。
これが次の世代になると核家族化等により誰も介護もホームの手配もできなくなってしまいます。
この世代が自分の親は介護はするが子供には介護をしてもらえない最初の世代になると一般に言われています。
やまがっこうさんが厳しい状況下最大限の努力をされてとてもお母様思いで立派だと思います。
でも一個人の力には限界があり、これは国側で解決して欲しい問題です。
日本はもう資本主義の弱点があまりに強く出てしまい、残念ながら弱者、老人切捨ての社会になってしまいました。
不況で法人税が入らないので、高齢者対策限定の消費税導入の論議もあるようですが、このデフレの最中そんなことをやったら日本は今後何十年も不況で苦しむことになってしまいます。
政府は財源に限界がある以上優先度の高いものから施策をすべきで、わたしは経済対策を除くと①高齢者対策②少子化対策の順だと思います。
少子化対策をするとしてもただお金をばら撒けばいいというものではありません。たとえば両親が安心して働けるよう今は絶対的に足りない保育所を整備するほうがよほど効果的です。
こういうことを外国の機関に言われるようでは官僚を含めて日本の政府は本当に情けないです。
投稿者 kiki : 2010年01月10日 20:38