« 2007年05月 |
メイン
| 2007年07月 »
2007年06月
2007年06月24日
雄国沼、ニッコウキスゲさんとの再会
キキことエミリーは雄国沼に行ってきました。
雄国沼は規制が始まってから初めてです。
現在、ニッコウキスゲ等の咲く時期、金沢峠まで自家用車では行けないため、ふもとからバスを利用するか、雄子沢から雄国湿原まで歩いていかなければなりません。たくさんの方が訪れるので環境保護のためには仕方がないことです。
そのため、ちょっと心理的な距離が遠く感じられたのと、雄国沼は全国に紹介されてポピュラーな撮影地になってしまったので、「個性的な写真がとれないわ」と思い規制後は足が遠のいてしまいました。
ですが、あのニッコウキスゲさんの可憐な姿が忘れられず、「写真は記録でもあるのよ」と勝手な解釈をして雄国沼に行ってしまいました。
湿原に一歩足を踏み入れると、たくさんのニッコウキスゲ、コバイケイソウ、レンゲツツジ等がわたしを出迎えてくれました。
コバイケイソウは毎年咲くわけではないので、今年はきっと当たり年なんでしょう。
女性にはみなさんやさしいのですね♪ わたしとてもうれしいわ。
きのう買ったかわいいお洋服ではここにはさすがに着られませんでしたか、気分はとてもさわやかでした♪
≪ 続きを隠す
投稿者 kiki : 20:05
| コメント (6)
| トラックバック (0)
2007年06月18日
赤いブローチと王女さま
ヒメサユリさんにお別れを言って池まで下っていくと、そこには赤いブローチがありました。
「まあ素敵、ヒメサユリさんからいただいたピンクのドレスによく似合うわ」とわたしは思わず手を触れようとしました。
「だめですよ。自然のものに触ってはいけません。そんなに欲しいの、お嬢さん」
池の真ん中から女の人の声が聞こえてきました。この池の主の声でしょうか。
「ごめんなさい。あまりにきれいなものだったから」
「胸にそっと手を当てて、目をつぶってごらんなさい」
わたしは言われるままに目をつぶりました。
静かに風が吹きわたしのピンクのドレスのすそを揺らしました。
「目を開けてもいいですよ」
わたしが目を開けるとドレスの胸のところに赤いブローチがありました。
「まあ、ありがとう。とってもうれしいわ」
「これで準備が整ったね、王女さま」
まわりの風景が中世のヨーロッパに変わっていました。
しばらくすると黄色い光り輝く馬車が天空から静かに下りてきました。
わたしは何事もなかったようにその馬車に乗りました。
「どうしてですって」わたしすべてを思い出したのです。
わたしの名前はエミリー。この国の王女さまなんです。わたしを乗せた馬車は再び天空に飛んでいきました。
≪ 続きを隠す
投稿者 kiki : 20:56
| コメント (4)
| トラックバック (0)
2007年06月17日
ヒメその後
6月10日前後がヒメサユリさんの見頃と聞いていたので、先週再び土湯に行って来ました。
福島市内は雨は降っていなかったのですが、土湯に近づくにつれて小雨が降ってきました。そして堤ヶ平に着くころには土砂降りの大雨になりました。
「せっかくヒメサユリさんに会いに来たのだから、もう少し待ってみようかしら」
とわたしずいぶん待ったのですが、雨は止む気配がなかったので、残念ながらそのまま帰ってきました。
写真は大雨と突風に耐えているヒメサユリさんです。雨の降る音が大きくてお話することもできませんでした。
おヒメさまって大変ですね。いい時ばかりではないのですよ。こうして逆境にあってもひたすら耐えてみなさんに笑顔をふりまかなければいけないのです。
そして、ちょうど一週間後のきょうもう一度土湯に行きました。先週とうってかわって晴天のとても暑い日でした。
今年の土湯のヒメサユリさんは例年より数が少なかったので、もう誰もいないかしらと思っていたのですが、まだところどころに咲いていました。
「先週は大雨で大変だったわね。大丈夫なの」とわたしが言うと、
「ええ、すごい雨だったのよ。わたしたちこのまま飛ばされてしまうのかしらと思ったほどでした。でもたくさんの方が訪れて励ましてくださったので、うれしかったわ。わたしたちの数が少なくてごめんなさいね。今年は冬に風邪をひいてちょっと疲れていたの。来年はもっとたくさん咲きますよ」と答えてくれました。
ああ、おヒメさまはお疲れだったんですね。やはり一年くらいはゆっくりと休ませてあげないといけないみたいです。来年はみんなきっと元気な姿をみせてくれるでしょう。
「これあげるわ。また来年も会いに来てね」
帰りにヒメサユリさんからヒメサユリさんの着ている素敵なピンクのドレスをいただきました。
「あら、いいの。わたし好みのうすいピンクのドレス、とてもかわいいわ。どうもありがとう」
着てみるとちょうどサイズぴったりでした。素材はとても軽くて薄いのですが、さすがにあの豪雨に耐えただけあって丈夫です。しかも通気性がよくて暑い時でも涼しいんです。いくつもひだのあるふんわりスカートも素敵だわ♪
ドレスといっても普段着にも着られそうです。実際にこの文を書いている時も着ているのですが、とてもフェミニンで快適ですわ♪
帰りに微笑んでくださったちょっと色白のヒメサユリさん。清純なお姿が印象的でした。
≪ 続きを隠す
投稿者 kiki : 15:01
| コメント (4)
| トラックバック (1)
2007年06月10日
堤ヶ平にて
先週の続きです。
土湯の堤ヶ平のヒメサユリさんはみなさんとても恥ずかしがり屋さんです。
おヒメさまはお嬢さまでもあるんですね。
わたしと目があったヒメサユリさんも緑の葉っぱでお顔を隠してしまいました。
「あまりわたしのことを見ないで。わたし、恥ずかしいわ」とかすかな声が聞こえました。
「いいえ、あなたとってもかわいいわ。ピンクのお化粧もお上手よ」とわたし。
「そうかしら。あなた、わたしのことそう思って」
「あたりまえよ。あなたもそうだけどみなさん美人だわ」
「まあ、うれしい。みんなきっと喜ぶでしょう」
ヒメサユリさんとしばらくおしゃべりをしていましたが、わたしたちのおしゃべりを聞いたのかたくさんのヒメサユリさんがやってきました。
「あら、あなた。お顔真っ赤よ。どうしたの」とヒメサユリさんが言いました。
わたしは思わず顔を手で隠しました。
「意地悪ね。みんなに見つめられてわたしも恥ずかしいわ」と答えると、
「あら、おなたもそうだったのね。わたしたちといっしょね。恥ずかしがり屋さん」
ヒメサユリさんといっしょにクスクスと笑ってすっかりうちとけました。
しばらく歩くとなかよし三姉妹のヒメサユリさんに出会いました。
「ここで何をしているの」
「わたしたちに会いに来てくださるみなさんが、ロープから中に入ってわたしたちを踏まないように見張っているんです」
「まあ、そんなことをする人もいるの」
「最近はいなくなったわ。でもこれはずっとわたしたちのお役目なの」
「大変だけどみんなのためがんばってね」と言ってわたしふと気づきました。
「あなたたちとわたしを入れるとちょうど四姉妹だわ。あとで若草物語のお芝居しましょうね」
「わあ、喜んで。わたしたちそれまで役を決めておくわ」
わたしはそこから下って小さな池のほとりに行きました。
「お嬢さん」どこからか声がしました。
「まあ、わたしを呼ぶのは誰かしら」
「わたしですよ。この前お会いしてから何年もいらっしゃらないので、心配していたのよ」
振り向くとアヤメさんでした。
「最近来れなくてごめんなさい。わたし忙しかったんです。あの時は霧が出てよかったわ。きょうはこれからどうかしら」
「わたしに会いに時々いらっしゃらないとだめですよ。そう簡単には霧は出ないんです」
わたし、ただただ反省です。たびたび来てみなさんともっとなかよくしなければいけないんですね。
池を回ってもう一度ヒメサユリさんのほうに行こうとすると、また「お嬢さん」と声をかけられました。
道のかたわらに大きなつつじさんがいました。
「まあ、こんなところでお目にかかれるとはわたししあわせだわ。今年女沼に行く予定だったの。でもどうしても行けなかったのよ」
「ご存知だったんですね。わたし女沼のつつじなんです。あなたが来れないことを知ってこうしてここまでやってきたんです」
「つつじさん、なんてやさしいんでしょう。ほんとうにありがとう。わたし来年は女沼に必ずいくわ」
今年もいろいろな出会いがありました。これからもたくさんのおともだちに出会えますように♪
≪ 続きを隠す
投稿者 kiki : 10:31
| コメント (4)
| トラックバック (1)
2007年06月03日
姫、ヒメに会いに行く
まもなく梅雨、いよいよヒメサユリさんの季節ですね。
福島市では土湯の堤ヶ平にヒメサユリさんが咲きます。
「土湯のヒメサユリさんはまだ咲かないかしら」と思い、なかよしの妖精さんに聞いてみると、
「まだ、咲き始めですよ。来週がいいみたいです」とのことでした。
「でも最盛期でなくてもお会いしたいわ」ということでとりあえず行ってみました。
なぜかというとわたし、むかしむかし、中世のヨーロッパのある国のお姫さまだったのです。
「えっ、どうしてあなたがお姫さまなの」と笑わないでくださいね。
これは秘密ですがほんとうのことなんですよ。
その証拠にわたしは、今でも中世のことに詳しいです。たとえば錬金術とか、王家の秘密とか、その他いろいろ知っています。
なのでわたしは今でもお姫さま。お姫さまがおヒメさまに会いに行きました。
堤ヶ平に着いてみるとやはり咲き始めでしたが、入り口付近にかわいいおヒメさまたちがいました。
「わたしもお姫さまなのよ。またお会いできてうれしいわ」と言うと、
「わたしたち歓迎するわ。ちょっとこれからお出かけするの。いっしょに行かない」とヒメサユリさんが答えました。
「どこへ行くの」
「もちろんお月さまよ。お日さまがかくれてから」
そうなんです。お姫さまはお月さまで生まれるんです。そして一ヶ月に一度実家のお月さまに里帰りするのよ。
もしあなたがヒメサユリさんに会いに行くならば、くれぐれも満月の夜はやめてくださいね。せっかく行ってもヒメサユリさんはお月さまに行っているので会えません。その次の朝早く帰って来ますので、それからにしてくださいね。
わたしたちお月さまからたくさんの夢を降らせます。最近夢の数が少なくなっているんです。どうか地球から夢がなくなりませんように。わたしたちからのお願いよ。
もしよろしかったら、ここからお月さまへの入り口に入って、お月さまにすわっているわたしをクリックしてください。わたしが地球に夢を降らせるのを手伝ってくださいね♪
≪ 続きを隠す
投稿者 kiki : 18:17
| コメント (4)
| トラックバック (0)
2007年06月01日
四姉妹
撫子さんの四姉妹を見つけました。いずれ劣らぬ別嬪さんです。
わたしと同じくらいよと一応書かせてくださいね。
四姉妹といえば「若草物語」を思い出します。
わたしも少女のころ何回も愛読しました。
撫子さんの赤いふっくらとしたスカートが当時の衣装に似ているような感じです。
それにしてもこんなに大きく長いスカートで動くのは大変だったでしょうね。
四姉妹のうち、誰が一番好きですか。
落ち着いて美しい長女メグ、おてんばなジョー、病弱ですがやさしいベス、おしゃまなエイミー、もしなれるとしたら誰になりたいでしょうか。
わたしはメグのようなおとなしい性格なので、積極的で時流にうまくのれるエイミーになりたいです。
映画でエリザベス・テイラーがエイミー役だったのでその影響かもしれないです。
でもよく考えると同じような性格のメグが一番無難かもしれませんね。
おそらくジョーと答える方が一番多いのではないでしょうか。次の世代の「赤毛のアン」につながるからです。
ジョーもアンも新しい女性像として女性の自立という問題を提起しています。
現代はもちちろん自立が主流です。
わたしはどちらかというと自立はしたくない、依存していたいと正反対なことを考えています。
お仕事きらい、いつも家庭にいたいと思っていますわ。
≪ 続きを隠す
投稿者 kiki : 20:45
| コメント (0)
| トラックバック (0)