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2012年11月03日

哀しみの渓谷

わたし

 あだたら渓谷は紅葉から晩秋のちょうど境目でした。
 移ろいゆく季節の中で、どうしてもあのことが忘れられません。
 でも逃げることなく現実を直視しなくてはいけないのでしょうか。
 
 今でもきっとここでは幼い少女から大人への秘儀が行われているのでしょう。
 しかしあれほどたくさんいた妖精さんの姿がどこにも見えません。
 どこかに避難しているのでしょうか。
 それとも体の小さい妖精さんはここに住むことが出来ないのかもしれません。
 妖精さんのいない渓谷でもいつもと同じように四季の変化があります。
 晩秋の哀しみが渓谷全体を覆っていました。

投稿者 kiki : 2012年11月03日 17:35

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コメント

kikiちゃん こんばんわ~

あだたら渓谷に行かれたのですね~
僕が先月行った時は、紅葉の始まりという雰囲気でしたが、すでに紅葉のピークが過ぎていたのですね。

季節の移ろいとは、早いものですね~

以前に何度もkikiちゃんのサイトで拝見していましたが、ここは神秘の儀式が執り行われる、神聖不可侵の渓でしたよね。

震災直後の原発事故で、プルーム(放射能の雲)は絶対不可侵のエリアをも汚してしまったのですね。

絶対にあってはいけない事、それが起きてしまった、、、

いくら大自然の森、森林力といえども、汚染された放射能の自浄だけはできません。

妖精さんが住むことができなくなった森、本当に悲しいです。

kikiちゃんのお写真の「狂気の踊り」は、震災前まで原発すなわち神の火を弄んでいる人間の醜い姿を思わせますね、

「墓標の園」は放射能で滅ぼされた森の精の墓、「影だらけの少女たち」は亡き妖精さんの影を思ってしまいます、、、

目に見えない汚染だからこそ怖い、、

森の姿は以前と同じように四季の彩り変化を見せていますが、森の精の姿が見えない、、、

住む人がいない警戒区域の街並みと思い重なってしまいます。

ほんとうに悲しいことですね~

投稿者 やまがっこう : 2012年11月03日 20:08

>やまがっこうさん、ありがとうございます。

ここに来るのも久しぶりです~。
紅葉が残っているところもありますが、ピークは過ぎ晩秋の雰囲気が漂っていました。

本当の儀式は12月から冬に行われるものですが、11月に入ったので準備段階です。
妖精さんが手伝ってくださるのですが、妖精さんの姿も見えないし、今年はいったいどうなるのでしょう。

この儀式はとても神聖なものなので、汚れたところではできません。
女の子はこの儀式を経て大人の女性になりますので、この場所に限らずこれができないところが多くなると、大人になるために県外に出て、この儀式に参加しなくてはならなくなります。

高校を卒業すると首都圏等に進学、または就職して、そのまま福島県には戻って来れなくなります。
県内での結婚、出産はこの状況では産まれてくる子供にリスクがありすぎます。目に見えないだけにほんとうに怖いです。

女の子には必ず守ってくださる妖精さんがずっと必要なんです。
大人になるとみなさん忘れてしまいますが、妖精さんはその娘に気づかれないようにそっとそばについてくださるのですよ。

このままでは若い方の人口流出が続いて、福島は全国に先駆けて高齢化が進んでしまいます。

自然は表面的には今までと同じく美しく見えますが、寒暖の差の激化、重いもよらない自然災害の増加など怒っています。

人は神だけが許される領域にまで入り込んでしまったので、残念ながらいばら姫になるしかないです。
でも王子さま(日本全体で少しでも改善する努力)は必要ですよ。

投稿者 kiki : 2012年11月03日 21:28

kikiさん、おはよう\(^o^)/
あだたら渓谷にお出かけになったのね♪
もう晩秋の装いですか…
季節の移ろいは早いです。

美しさは変わらないようでも、内に秘めた美しさは悲しみがいっぱいですよね。
福島県の若い女性、そして子供たち、だんだんいなくなってしまうようで心配です。
このままでは、じわじわと首を絞められているような不安な日々が続くのかと思うと…
聖域を犯してしまった罪は深く重いのに、日本はその重大さに気づいてくれない。
再稼働とかの話を聞くたび、情けなく悲しくなります。
ドイツのように、国民の健康を大切にする国になってほしいです。

投稿者 夢子 : 2012年11月04日 09:36

>夢子さん、ありがとうございます。

あだたら渓谷は紅葉もまだ残っていますが早くも晩秋の雰囲気です~。
深まり行く秋に寂しさを感じます。
この前までの暑い日々がうそのようで季節の変化になかなかついていけません。

表面は例年のように美しい渓谷ですが、よくみると悲しい出来事の影響は大きいです。
若い女性と幼い子供たちが避難するのは仕方がないです。
このような大きな事故は世界で初めてなので、子供たちの健康に将来どう作用するのかわかりません。
それだけにとても怖いです。
若い女性と子供たち全員が避難できるわけではないので、残された方は不安でいっぱいです。
原発のある国は地震の起こらないところに作っています。
日本のようにどこでも地震の起こるような国で原発稼動は危険です。

投稿者 kiki : 2012年11月04日 18:32

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