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2005年01月10日
2005年01月10日
ともしび
[POEM]
太陽の光がさんさんと降り注ぐ中
いつものように森の小道を歩いていたの
暖かくて穏やかな
とても気持ちのいい日のことでした
今まで美しい声で鳴いていた
小鳥のさえずりが聞こえなくなり
何かがやってくる気配がします
なにかしらと思う間もなく
あたりは闇で覆われてしまったの
果てしなく続く闇の中で
わたしはただただ怯えるばかり
今までわたしわがままお嬢さん
こんなことは初めてよ
誰か助けてと大きな声を出しても
すべては闇が呑み込むの
森の古株に座っても
涙がとどめなく流れ
大地に吸い込まれてしまいます
それから何日が過ぎたことでしょう
目の前に小さなともしびを見つけました
そっとつかまえようとしても
すぐに逃げて行ってしまう小さなともしび
お願い逃げないでともしびさん
あなただけが頼りなの
わたし泣き崩れてしまったわ
するとたくさんのともしびが
わたしの回りを取り囲み
光のダンスを踊ったの
ともしびの誘いにのり
わたしも踊りの中に入りました
闇が静かに遠ざかり
あたりが少しずつ明るくなりました
このともしびは今でもずっと
わたしの心の中で燃えているの
小さな小さなともしびさん
いつまでもわたしの中にいてくださいね
投稿者 kiki : 19:52 | コメント (0) | トラックバック (0)
撫子の歌
[POEM]
わたし時々女の子
小さなわたし発見したわ
わたし時々女の子
少女だった頃の夢今も見るの
でもね、
わたし今でも女の子
可愛いわたし発見したわ
わたし今でも女の子
いつまでも小さな少女のままよ
しかし、
月日が流れわたしの子供
わたしを追い越してしまったわ
どうしたらいいの
大人になれないわたし
それでいいのよ
いつまでもわたし少女のまま
幼い頃の夢を見続けるの
可憐に咲いていた撫子を見ていたらどこからか声が聞こえてきました。まわりを見渡しても誰もいません。そっと耳を傾けるとああ、撫子さんが歌っているのですね。
投稿者 kiki : 18:12 | コメント (0) | トラックバック (0)